IHIは江戸末期に設立された石川島造船所をルーツとし、時代の変遷とともに変わりゆく日本社会を技術で支え、産業を発展させ続けてきた歴史ある企業です。その事業は多岐に渡り、現在は主に「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4つの領域での大規模な事業を展開しています。
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今回の宙人ではIHIの幅広い事業の中で、航空宇宙産業にフォーカスした展示を実施します。IHIは世界トップ10に入る航空機用エンジンメーカーであり、防衛省が使用している航空機のエンジンのほとんどを製造している他、多くの民間航空エンジンも手掛けています。手がけるエンジンは幅広く、民間機用エンジンの国際共同開発事業にも取り組み、アジアにおける航空エンジンのメンテナンスセンターとしても活躍しています。今回の宙人ではIHIが手掛けるエンジンの中で、ボーイング787などの次世代航空機に搭載される最新エンジンである「GEnxターボファンエンジン」の模型をお借りし展示しています。技術が詰まった大迫力の展示となっておりますのでぜひ足を運んでいただければと思います。
また、IHIは様々な分野で培った技術力を駆使し、日本の宇宙開発を当初から支え続けています。ロケットエンジンの心臓部であるターボポンプや次世代ロケット「イプシロン」などの開発・製造のほか、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の船外実験プラットフォームなどの開発も担いました。今回の宙人では国際宇宙ステーションやイプシロンロケットなど、現在の宇宙開発を支えている最先端技術の模型をお借りし展示しています。日本の航空宇宙産業を支えるIHIの技術力を感じていただければと思います。
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